2006年10月25日
昔のことが、画像付きの記憶としていきなり浮かび上がってきた。

去年のある夜、二人きりで先輩と話していたとき。

確かお父さんの病気のことについて悩みのようなことを話していた。

そのうち、テーブルの向かい側に座っていた先輩が隣に座った。
それから何かしゃべった気もするけど、覚えていない。

「手」
と言われて、手が何か?と思いながら手をテーブルの上に出したら、
先輩は私の手の上に自分の手を重ねた。

それは単なる慰めの意味だったのかも知れないが、
そのときは、夜二人きりという状況もあって、ものすごく怖かった。
軽いノリの男友達にされたなら別に何とも思わないけど、シリアスな話をしている最中だったし、まじめな人だし・・・。

しばらく思考停止していたが、はっとして先輩の手の下から自分の手を引っ込めた。
先輩はちょっとひるんだ様子だった。

その後、その先輩から言われた内容から、
そのとき怖いと思ったのはそんなに的外れで無いことが分かった。

母は私に「あなたには警戒心が足りない」とよく言っている。
あ、それは当たっている、と自分でも反省した。

夜中に二人きりで、半径500m以内には人のいないところで、
こんな風に一緒にいて話しているべきじゃなかった。
私が悪い。
いつまでも警戒心の無い子供でいちゃいけない。

何で今頃こんなこと思い出すのか分からない。
ふと思いがけないときに、思いがけない記憶を掘り起こし、
やたら動揺してしまうことが時々ある。

---
メモ
I am just going outside and may be some time.
- Captain Lawrence Oates
(訳)ちょっと外へ出てきます。しばらく戻らないかもしれません。
(イギリスの南極探検家、最後の言葉)

A timid person is frightened before a danger, a coward during the time, and a courageous person afterward.
- Jean Paul Richter

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