本当に分かっていないことだと、説明できない。プレゼンのたびに身を持って痛感させられるなあ・・・

科学的にすっきり説明できる、という事実なんて、ものすごく稀で、実は色んな条件に左右され、「この条件の下では、これこれである」としか説明できない歯がゆさ。
昔高校の先生に、「今は理科を生物、化学、物理、地学のように分けているけれど、本当は分けがたいものなんだ」と言われたことを思い出す。

そんな曖昧さの中で仕事をしているせいか、専門外の人に説明するとき、その反応に驚かされることが多い。
「要するに、その物質は環境にいいの、悪いの?」
「無いと困るけれど、過剰では悪影響を及ぼす」
といったような曖昧さ(実際はさらに条件が増えたりするが)は、あまり喜ばれない。
科学に求められているのは、世の中の解なんだなあと思ってしまう。

曖昧さにイライラするのは実験をする私も同じ。
エレガントな解を導きたいのに、しばしば結果は予測可能範囲から大きく外れる。
その解はどんな条件を追加すれば成立するのか、それを突き詰めていくのも面白いのだろう。
未来を知るには、色々な場合を想定し、「この場合はこうだ」と言えるようになる必要がある。

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