不法入国に使われた事件
2007年10月28日コメント (2)その電話が最初に掛かってきたのは、8月の始めあたりだった。
インドのCenter for Plant Conservationと、男は名乗った。
「10分前にそちらにファックスを送った。Permission(許可)をくれ。」
だみ声でものすごい訛りのある英語だ。
10分前のファックスにレスポンスが無いだけですぐ電話してくるなんて迷惑な人だ。
そう思いながらFaxを確認すると、データ収集のために当施設を訪問したいので許可してくれという内容だった。
この施設は一般外部の人でも入れるようになっているので、植物を観察するだけなら何も許可を貰う必要はない。
普通の人とおんなじに入ればいいだけだ。
わざわざ電話してくるなんて、採集でもするのかと思い聞いてみた。しかし、採集はしないと言う。
それなら何で電話してくんのよ。
忙しかったので、
「見るだけなら誰でも入れます。来たいならご自由にどうぞ。」
そう言って電話を切った。
Faxを見ると、訪問日が丁度休みの日と重なっていたため、受付の事務に「インド人が来るかもしれません」と連絡までした。
案内は要らないとのことだったので、この件は終了したかに見えた。
事務によれば、当日、インド人は現れなかったそうだ。
二度目の電話がかかってきたのは、それからしばらく経ってからだった。
また同じようなファックスも来た。
同じやりとりがあったが、このとき彼らが来たかどうかは分からない。
更に三度目。
どうしてもPermissionをくれと言うので、ポスドクさん(事務的な仕事もしている)が仕方なくメールした。
後でこれが問題になった。
税関から電話がかかってきた。
「ビザ無しで入国しようとしたインド人が、おたくの○○さん(ポスドクさん)の名前のある手紙を持っている。どういう関係なのか。」
つかまったインド人は、メールのプリントアウトを、「これは日本からのInvitation(招待状)だ」と言って見せたそうなのだ。
経緯を説明すると、
「荷物を調べたところ、植物に関係するもの(図鑑など)は一切入ってない」
とのこと。
野外で植物のデータ収集をする人なら、それらしきものを必ず持ってくるはずだ。しかも、現地にはあまり無いであろう異国の植物を「観察しに」来るのだから、図鑑やルーペは必須である。
彼らには、ここを訪問する積もりはさらさらなかったに違いない。
Invitationがあるんだぜ、とばかりにメールを見せる図々しさには呆れかえるばかりである(しかも、無理矢理書かせたヤツ)。
現れなかったときの人たちは、もう入国してしまったのだろうか。
それとも、お墨付きメールを貰いたかったのにこちらが出さなかったので、次の機会まで諦めたのだろうか。
疑いの目で見ると、ファックスには怪しい点がいくつもある。
用紙にプリントされた研究機関にはMH Botanical Gardenとあった。Google Earthでその住所を見たところ、それらしき施設はない。それに普通そうした文書では、機関名をMHなんて省略したりしない。
(どうでもいいが、一般にはBotanical Gardensと複数形にすべきである。)
しかも、Center for Plant Conservationの下にそう印刷されているのだが、印字が消えかけである。
送信者のサインの横に機関の物らしき押印があるが、それも半分消えている。
おかしい。
そして昨日、また電話がかかってきた。
面倒だったので居ないことにして事務で断ってもらったが、またかけてくるそうだ。
今度は「警察」という単語を出した方がいいかもしれない。
インドのCenter for Plant Conservationと、男は名乗った。
「10分前にそちらにファックスを送った。Permission(許可)をくれ。」
だみ声でものすごい訛りのある英語だ。
10分前のファックスにレスポンスが無いだけですぐ電話してくるなんて迷惑な人だ。
そう思いながらFaxを確認すると、データ収集のために当施設を訪問したいので許可してくれという内容だった。
この施設は一般外部の人でも入れるようになっているので、植物を観察するだけなら何も許可を貰う必要はない。
普通の人とおんなじに入ればいいだけだ。
わざわざ電話してくるなんて、採集でもするのかと思い聞いてみた。しかし、採集はしないと言う。
それなら何で電話してくんのよ。
忙しかったので、
「見るだけなら誰でも入れます。来たいならご自由にどうぞ。」
そう言って電話を切った。
Faxを見ると、訪問日が丁度休みの日と重なっていたため、受付の事務に「インド人が来るかもしれません」と連絡までした。
案内は要らないとのことだったので、この件は終了したかに見えた。
事務によれば、当日、インド人は現れなかったそうだ。
二度目の電話がかかってきたのは、それからしばらく経ってからだった。
また同じようなファックスも来た。
同じやりとりがあったが、このとき彼らが来たかどうかは分からない。
更に三度目。
どうしてもPermissionをくれと言うので、ポスドクさん(事務的な仕事もしている)が仕方なくメールした。
後でこれが問題になった。
税関から電話がかかってきた。
「ビザ無しで入国しようとしたインド人が、おたくの○○さん(ポスドクさん)の名前のある手紙を持っている。どういう関係なのか。」
つかまったインド人は、メールのプリントアウトを、「これは日本からのInvitation(招待状)だ」と言って見せたそうなのだ。
経緯を説明すると、
「荷物を調べたところ、植物に関係するもの(図鑑など)は一切入ってない」
とのこと。
野外で植物のデータ収集をする人なら、それらしきものを必ず持ってくるはずだ。しかも、現地にはあまり無いであろう異国の植物を「観察しに」来るのだから、図鑑やルーペは必須である。
彼らには、ここを訪問する積もりはさらさらなかったに違いない。
Invitationがあるんだぜ、とばかりにメールを見せる図々しさには呆れかえるばかりである(しかも、無理矢理書かせたヤツ)。
現れなかったときの人たちは、もう入国してしまったのだろうか。
それとも、お墨付きメールを貰いたかったのにこちらが出さなかったので、次の機会まで諦めたのだろうか。
疑いの目で見ると、ファックスには怪しい点がいくつもある。
用紙にプリントされた研究機関にはMH Botanical Gardenとあった。Google Earthでその住所を見たところ、それらしき施設はない。それに普通そうした文書では、機関名をMHなんて省略したりしない。
(どうでもいいが、一般にはBotanical Gardensと複数形にすべきである。)
しかも、Center for Plant Conservationの下にそう印刷されているのだが、印字が消えかけである。
送信者のサインの横に機関の物らしき押印があるが、それも半分消えている。
おかしい。
そして昨日、また電話がかかってきた。
面倒だったので居ないことにして事務で断ってもらったが、またかけてくるそうだ。
今度は「警察」という単語を出した方がいいかもしれない。
コメント
「君の**という論文を読んだ。一緒に研究がしたい。JSPSに推薦してくれないか」
その手のメールは私ですら来ます(あのなー、あれは単発で書いた論文で前後に脈絡無いだろ)。業績を載せてくる人もいるけど、1stの論文がないとか。私よりI/Fの高い論文にバンバン載っている人(ちゃんと研究に脈絡がある)の所はもうSPAMと同じ世界です。
ある時は、ちゃんとした国の査察団として、訪日&上局を通してうちの職場を見学する、ということで話が通っていたのだけど、来なかったということもあります。来日したかすら不明ですが(上局の扱いだから)。
警察もいいですが、Immigration officeで門前払いと言うのもいいかもしれません。
本当にそうですね…以後気をつけます。
犯罪の片棒をかつがされたようで腹が立ちます。今度かけてきたらガツンと言ってやらないと。
あからさまなSPAMはそれと分かりますが、こんな嫌らしい手口もあるんだなーと、社会勉強になりました(苦笑)
彼らにはもう二度とこちらの手を煩わせないでもらいたいです。
ったくもう…。